70なんだからできるでしょ
親馬鹿ですみません。うちの子語録させてください。
今、4歳です。
デルトラクエストhttp://www.iwasakishoten.co.jp/deltora/index.html
が小学生に人気らしい。シリーズもたくさん出ている。うちの小1の息子が図書室で借りてきたのでびっくりした。まず、結構な本格的冒険小説。すこし読んだだけどなるほど引き込まれる。
でも、ふっと表紙をみたら訳文だと気づいた。
さらに息子はハリーポッターを借りてきた。おいおい、それは無理だろう。と思ったが結構一年生でも図書カードに名前を連ねている。おどろいたものだ。
でもなにか寂しくありませんか?最初に子供に触れてほしい本はやはり日本人が書いた感性の物に、と思うのは僕だけ?
で、思い出したのが「冒険者たち」
「よし、買ってやろう」と都内の大型書店を回ってみたがシリーズの「ガンバとカワウソの冒険」は見つかったが(ソフトカバー)、なかなか無い。ていうか、児童文学向けの棚の狭い事、狭いこと、そんな現実にも初めて気付かされた。こうやって書店で手に入らないということはもう、廃盤に近い、ということか、、、、。やはり寂しい。あの、ハードカバーがぼろぼろになって糸が切れ、表紙がはがれるまで繰り返し読んだ思い出、最初にあの分厚い本を読みきった達成感、それを自分の子供にも味あわせてあげたいのに、、。
痺れをきらして結局アマゾン。在庫あり、で今日あたりとどくかなー。
「冒険者たち」、僕が最初に目にしたのは小学校中学年くらいかな、叔母が兄達のために買ってくれたのだった。ハードカバーのどえらく分厚い本で、これは大人になってから読むものだ、と思っていた。
兄達もまったく読まず長く新品同様に子供の本棚に眠っていた。
ある日、なんとなく1ページをめくった私はもう、そこから大変。読みきるのに2日くらいかかった記憶があるけど、あっという間に物語りに引き込まれていた。
ネズミたちが食べる食事の描写、雷や嵐、海、船、動物たちの描写、それらに感動を覚えたなー。
詩やダンスでイタチと戦うのはなんとなく子供心にナンセンスさを感じたけど。
あと、イラスト。数は少ないのだけど、要所要所のイラストの素晴らしさがこの本の魅力(表紙の彩色された絵もあまり好きじゃなかったけど)。それだけにアニメ化されたのを知ったときにはがっかりだった。どうせアニメ化するならあのイラストのタッチで見たかったなー(アニメは結局そんな理由で見ず終い)。
と、まあ30年以上も前の本になるわけですが、いい冒険小説だと思うのです、世の先生方、せめて書店で簡単に手に入れれるくらいの超推薦図書にできないものなんでしょうか?子供たちが最初に触れる物語、小説はせめて訳文でないものを、、、。
この本との出会いが無ければ、僕自身本好きになっただろうか?と思うんですよ。