02 September
2010

グラフィックイコライザーの使い方 PA屋向け

おととい、若手に聞かれた、「グライコってどう使うんですかね?」、がく、グラフィックイコライザなんてPA屋にとっちゃ、最高の大人の玩具、俺なんか女をピーピー言わせるくらいなら、グラフィックでピーピー言わせてる時の方が数倍エクスタシーだぜ、、、、とは、女の子もいたので言わなかったけど。
、、、、失礼。

かわりに言ったのは「自分でグライコ買って毎日家でいじってな、俺はPAの最初のバイト代でグラフィック買ったぜ」(おおきまった)、「いえ、僕も自分で買って試してるんですけどそれでも、、、」

、、、、なんで最近の若い奴は年上の人が言った事を一度自分の中に取り込まないんだろう。
とは思ったけど、まあ身銭を切ったというところは認めてやって翌日メールでヒントは送ってやった。
(今日は、、、、だらけだ)


まあ、あと10年もすればハウリングを起こす音響システム(PAシステムではない)なんて売れるはずもないから、このノウハウもあと10年ももたない事になる。

めーるではもったいつけて遠回しに書いたけどここに5分で解る答えを書いといてやる。
ぐぐれ、○○って奴だ。


ラは440Hzなんだよ。

以上。
5秒かかんねえじゃねぇか、ちきしょう。




まだ読んでいる人の為に、5分の解答。

ラは440Hzなんだよ。


いやいや、だから「ラ!」でハウッたら440Hzを切りゃいいんだよ。400か500しか無いって?だったらパラメ持ってくりゃいいだろう。
うちの会社はパラメを60のじじぃがハウスで独占してるって?じゃあ、じゃあ400と500一緒に切るか、どっちか切って気持ちいい方を選べばいいべさ。

つーか、もし400、500が最初にハウるシステムだったらそれは根本的に問題がある(その答えは書かない、それくらい解るだろう)。
普通は440Hzのオクターブ上とか2オクターブ上とか、2オクターブ下がまずハウるでしょ?
したら「シかドの間」(キン)ってはうったら1Kを切りゃいいんだよ。
え、飛躍があるって、これでも眺めてみな、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E8%81%B4%E5%9F%9F

じゃあ「レ!」(ケン)ってハウったら1.25K、「ソ!」ってハウったら1.6K切りゃいい。
え?わからん?うそでしょ、じゃあこれ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Piano_key_frequencies

まとめ、1K,1,25K,1.6Kのハウリング音程をまず覚えてそこから何オクターブ下か、上か、それだけを確かめればいい。まあ、わかりやすく400,500,630でもいいけど。

え?シとかレとかソが判らない?
そりゃー、一ヶ月くらい合唱団に入るとか、毎日ピアノを弾くとか、チューナーで遊ぶとか、今時幾らでも、答えがあるんじゃないの?

そうそう、無料ソフトでいくらでもスペクトラムアナライザ(FFT)があるべさ、これが究極の答えかな?

で、ハウリングポイントで可聴周波数と楽器(声域)の関連性をイメージできればそこからがハウリングを抑えるためのグライコではなく、音作りのためのグライコ、となるわけだ。

つーか、だから10年後にはPAの現場にもグラフィックイコライザーなんて無くなってるよ。
ハウるシステム自体がおかしいんだから。
改装出来ないライブハウスとかで見かけるとか? ああ、その時にはこのノウハウが役立つんだ。
10年後の新人PA屋の君に。。。


Posted by shinobu at 02:46 | Comments (2) | Trackbacks (0)